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UFOから射したひとすじの光の柱の中、一人の人物が重力を無視した、ゆっくりした速度で、ふわりと降りてきた。

「おっす。誰かと思ったら、いつぞやのサンディエゴ娘か」

UFOから降りてきたのは、一見するとカラフルな背広を着た、サングラスをかけた黒人男性だったが、耳が以上に長かったので、たぶん宇宙人だった。

「日本語しゃべったー!」フィオナの驚きはとどまるところを知らなかった。

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