619
(ああ、そうだった。トモヤ君の619をくらって、私は意識を失ったのだ。いや、そのまま死んでしまった、はずだ。だって自分のお葬式見たもの。じゃあ、ここはあの世?)

ケイティーは近くにあった、赤と黄色と白のストライプ柄の枝葉のない木に近寄って、その表面を撫でた。

(なにこれ?木?意味わかんない)

カランカラン、硬い乾いた音が響くのがケイティーの耳に入ると同時、ケイティーの体が前に引っ張られた。
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