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やがて、ややスピードが落ちたヘルカラスの一瞬の隙をついて、ケイティーは彼にカニバサミをかけて転ばした。

グラウンドに持ち込もうという腹だ。

しかし、不幸にもリングロープに近かったため、ヘルカラスは完全に倒れることなくロープにもたれかかって体勢を維持した。

(クッ!立たれては不利だ!・・・ッ!このポジションはッ!)
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