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トモヤは、さっきまでのギラギラした様子をどこへやったのか、真っ青な顔でフィオナに聞いた。

「ええ、激マズよ。海軍では、ダディーのカレーを食べるくらいなら戦場に行ったほうがマシだって言われてるくらい、悪魔憑きのカレーなのだわ。今日中に神様がダディーに天罰をくださるといいと思うの」

「やはり先生はバテレンなので、キリシタンなのですね」

トモヤは顔色を回復させながら質問を続けた。
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