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「トモヤ!今日は一見子供の戯れに見えるけど本当はガチの恋愛シュミレーションをやるって約束でしょ!予定通り、他の女からのメールを見られたって設定でやるんだから、遅れないでよね!」

ユカちゃんは荒々しく言い放つと、「先生、バイバイ!」と付け加えて、走り去っていった。

「ふふふ。トモヤ君、女の子には優しくしてあげなきゃダメよ。じゃあね」

フィオナはトモヤのおでこを人差し指でパチンとはじくと、くるりと背を向け歩き出した。

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