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「僕はヤクなんかやっていません!先生とお母さんを、言い間違えただけです!」

「先生とお母さんを、どうやったら言い間違えるんだよ!SENSEI、OKAASAN、子音なんかSとNがちょこっとかぶってるだけだし、母音に至っては一個もかぶってないんだぜ!?」

「それは極端な意見です!フロイトが言う言い間違えの精神分析によれば・・・」

「あーッ、出た!フロイトとか引き合いに出せば相手を混乱させられると思いやがって!じゃあ何かい?お前は、あの先生がお母さんになってくれれば良いって望んでいるのかい?」

トモヤは歯を食いしばりながら、机に置かれたお母さんの写真を震える手に取り、呻きを漏らした。

「この女が、あんなジーンズさえ買ってこなければよかったんだ!ケミカルウォッシュなんて!」


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