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トモヤの脳裏に、凶悪な青と白の濃淡が入り混じった魅惑のデニムパンツの姿が浮かび上がった。

「ほう、ケミカル系か。お前もよっぽど危ないのに手を出していたんだなぁ」

コワルスキー刑事は、トモヤが禁止薬物を常用しているとの疑いをいっそう強めた。

「腕に痕はなかったけどさ、とりあえず尿検査しようか。これにおしっこを入れてご覧」

差し出された紙コップを見て、トモヤは激しく動揺した。

「お巡りさんは、これに、おしっこを所望されるのか!?」

彼の体はガタガタと震えていた。

「お巡りさんは、僕のおしっこが、どこから出るかご承知の上でそれをおっしゃっているのか!?」


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