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「もちろんよ!宇宙人って言葉通じないから、サンディエゴの街は大騒ぎだったんだから。保安官が、お前らもう帰れよ、って言ってもコンビニの駐車場に居座り続けたし。そんな時、日本からカゼッタ岡という男がやって来て、宇宙人と話をつけて追い返してくれたの。その時から、私は日本に興味を持つようになったの。カゼッタ岡は有名人なんでしょ?」

「そんな日本人は知りませんが・・・」

トモヤは困惑しながら、やや聞きづらそうに、

「ところで、あの、サンディエゴの市外局番は何番ですか?」

と質問した。
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