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フィオナは気を鎮めるようにビールをぐいとあおると、トモヤの手をそっとつかんだ。

「トモヤ君?」

「ケイティー先生に、キスをねだったんだ。そしたら先生は、自分に勝てたらキスしてあげるって言ったんだ。それから毎日、先生の部屋でセメントのプロレスをした」

「セメント?」
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