夢の種と希望の星
この辺で説明をしないと読者様の「?」マーク大量生産小説になってしまう。

私の名前はアスカ。
2000年台初期の読者様だと男とか女とか気になる所だろうけど・・・。
オール2間際の今。
子孫を残せるだけのキレイな遺伝子を持っているヤツは一万人に一人いるかいないかって程の希少な存在。
そんな男とか女とかいうヤツはヘブンアイランドとか言う放射能汚染の最も少ない島に住んでいる。
私はまだ本物の女どころか男だって見た事ない。
ついでに苗字と言うモノも退化してしまった。
夫婦とか家族と言うのも一人で生活するのに飽きた人が適当に集まる存在と化してしまった。

オール2も説明しとかないといけないかな?
オール2は「2222年2月22日22時22分22秒」の事。
ちなみに明後日にはプレオール2の2月2日2時2分2秒を迎える。

もう一つ就職試験の事も説明しておこう。
どうやら説明なしの状況で観察・判断・行動を起こして環境に対応できるかどうかをテストされていたらしい。
コーヒーを購入した事。
散歩をして時間を有意義に過ごした事。
案内のパンフレットも無い状況で「花の広場」を判断し速やかに移動した事。
が採用側に好印象を与えたらしい。

とりあえず就職できて良かった。
と先ほど貰ったパンフレットに目を通す。
今、手首についている機械は「リング」という名前で、お財布携帯の様なモノ。
パンフレットにはカードが付いていて、ソレを挿入するように書かれてあった。
パンフレットの写真を見ながら無事挿入。

「フタバの艦長に挨拶をする。」
とリングから声が聞こえてきた。
「まず艦長に挨拶か・・・ってフタバってどこにあるんだよ!」
「フタバ・どこを認識しました。フタバまでのルート案内を開始します」
おおっ!このリング賢い!
リングに案内され無事フタバに辿り着いた。
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