夢の種と希望の星
太陽系外移民艦って言うぐらいだから大きい艦を予想していたのだが・・・。
50階建てのビル程度の小さい艦だった。
「こんな小さな艦で太陽系外まで行けるのか?」
と疑問を口にする。
「ああ、フタバは初等教育艦だからね。」
振り向くとソコには立派な制服を着た老人が立っていた。
その人の持つオーラで分かった。
「艦長ですね?」
「そうだ。」
艦長自ら館内を案内してくれて一緒に食事もした。
艦長との雑談の中で多くの事を学んだ。
フタバは小さい艦だが「メバエ」「ワカバ」という艦と連結して航行するらしい。
ちなみに「メバエ」には冷凍受精卵が10万個も積み込まれていて太陽系外移民艦団内で死亡者が出た時には赤ちゃんを生み出す役目があるそうだ。
赤ちゃんは1歳の誕生日に我らが「フタバ」に移動し教育システムに組み込まれる。
3歳未満の「未満児」は自分ともう一人の保育士が担当する。
3歳以上6歳未満の「幼児」には幼稚園教諭が二人。
6歳以上9歳未満は「低学年児」
9歳以上12歳未満は「高学年児」
12歳以上15歳未満は「中学生」
と呼ばれ、それぞれ正担任と副担任が付く。
15歳の誕生日を迎えると「ワカバ」に移動し不足しているスタッフになる為の準備をする事になる。
太陽系外まで行くには多くの時間が必要である事。
どんなに若いスタッフも年をとり次の世代に託さねばならない事。
その次の世代として乗り込む幼い子供達を導く尊い仕事である事。
私は何でも良いやと言う気持ちで受けた仕事だったが、課せられた使命に熱いモノがこみ上げてくるのを感じていた。
「どうやら感動しているようだが、君にそんな時間があるのかね?」
「え?」
「出発まで1ヶ月を切ったのにマダ艦長に挨拶している様では準備が終わらないうちに出かける事になるぞ。」
そして艦長は私のリングに向かってこう言った
「出発準備・大至急」
「出発準備・大至急を確認しました。重要項目優先モードに入ります。」
そして私はリングに追い立てられるようにドタバタと準備に駆けずり回った。
50階建てのビル程度の小さい艦だった。
「こんな小さな艦で太陽系外まで行けるのか?」
と疑問を口にする。
「ああ、フタバは初等教育艦だからね。」
振り向くとソコには立派な制服を着た老人が立っていた。
その人の持つオーラで分かった。
「艦長ですね?」
「そうだ。」
艦長自ら館内を案内してくれて一緒に食事もした。
艦長との雑談の中で多くの事を学んだ。
フタバは小さい艦だが「メバエ」「ワカバ」という艦と連結して航行するらしい。
ちなみに「メバエ」には冷凍受精卵が10万個も積み込まれていて太陽系外移民艦団内で死亡者が出た時には赤ちゃんを生み出す役目があるそうだ。
赤ちゃんは1歳の誕生日に我らが「フタバ」に移動し教育システムに組み込まれる。
3歳未満の「未満児」は自分ともう一人の保育士が担当する。
3歳以上6歳未満の「幼児」には幼稚園教諭が二人。
6歳以上9歳未満は「低学年児」
9歳以上12歳未満は「高学年児」
12歳以上15歳未満は「中学生」
と呼ばれ、それぞれ正担任と副担任が付く。
15歳の誕生日を迎えると「ワカバ」に移動し不足しているスタッフになる為の準備をする事になる。
太陽系外まで行くには多くの時間が必要である事。
どんなに若いスタッフも年をとり次の世代に託さねばならない事。
その次の世代として乗り込む幼い子供達を導く尊い仕事である事。
私は何でも良いやと言う気持ちで受けた仕事だったが、課せられた使命に熱いモノがこみ上げてくるのを感じていた。
「どうやら感動しているようだが、君にそんな時間があるのかね?」
「え?」
「出発まで1ヶ月を切ったのにマダ艦長に挨拶している様では準備が終わらないうちに出かける事になるぞ。」
そして艦長は私のリングに向かってこう言った
「出発準備・大至急」
「出発準備・大至急を確認しました。重要項目優先モードに入ります。」
そして私はリングに追い立てられるようにドタバタと準備に駆けずり回った。