夢の種と希望の星
さて、フタバの保育所勤務一日目。
まずは自分の担当児を確認。
ネル@1歳2ヶ月
ココ@2歳7ヶ月

もう一人の保育士、ルルゼが担当する子も一応確認。
トア@2歳2ヶ月は確認するまでもないが・・・。
セリ@2歳5ヶ月

それぞれの担当児を確認後、ルルゼと相談して農園に行く事にした。
ネルだけが歩く速さが違うのでベビーカーを使う事にしたのだが、探し出すのに苦労した。
セリはご機嫌で歩きまわっていたがココとトアは新しい環境に驚いて萎縮している様だった。

ネルの乗ったベビーカーを押しながらココを抱いて農園へ。
ココはヒヨコを見るなり大興奮。
触る事は出来ない様子だったがニコニコして眺めていた。
トアもココと二人でヒヨコの小屋の前に座り込み。
飽きもせずいつまでもヒヨコを眺めていた。
セリだけがアッチコッチ歩きまわってルルゼが危険箇所確認作業に追われる事になった。

30分ほど農園で過ごし、保育所に戻っておやつ。
ヒヨコが気に入った様なので戻るのに苦労するか?とも思ったが、
「お部屋に戻っておやつを食べようね」
と言うとスンナリと戻ってくれた。
帰りはセリを追いかける様にココとトアも小走りで移動。

部屋に戻ったら手洗い。
ネルはまだ小さいので濡れタオルで手を拭くだけ。
ココは手を添えて水道での手洗いをさせる。

次は排泄。
ココのおむつが濡れていなかったのでオマルに座らせる。
「ココちゃんオマルに座るの上手だねぇ~。」
とおだてながらネルのオムツを交換。
排泄指導一日目からオマルでおしっこが出来るとは思っていなかったので早々にオマルからおろす。

今日は一日目なのでおやつを食べさせて部屋に戻す。
ちなみに部屋には育児アンドロイドがいて子供の世話をしてくれる。

一時期、育児アンドロイドがいれば保育士は不要と言う時代があったが、幼少期に人間と触れ合う事の重要性が見直された。
ただ、保育士が不足しているので0歳児まで手がまわらないのが現状。
育児アンドロイドの24時間完全稼働と保育士の人間性と暖かさ等、良いトコロを分け合って育て合っている現状も悪くないと思う。

ココは部屋に戻りたがらなかったのでもう少しそばに置いておく事にした。
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