空想少女 -day dreamer-


『お嬢さんお呼びかな』


 カッシーの思っている事が、私の中にも聞こえる。


 まるでテレパシーみたいだ。


「私を頭の上に乗せて!」


『お安い御用です』


 カッシーは水面に自分の頭を潜らせて、それを私のいる所よりも下へと移動させる。


 ザババァと水面を立たせて、カッシーが私を頭の上に乗せてくれた。


「私を富士山の下まで連れてって!」


『じゃあ行きましょう』
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