空想少女 -day dreamer-
風呂上りに飲むのはコーヒー牛乳だと決めたのが一体誰なのかは知らないが、私は本当にそれが好きだった。
コーヒー牛乳の紙蓋を開けて、てゐばあとゴクリゴクリ飲み干す。
かぁ~、たまらない。
銭湯はコレがあるから好きだ。最高。
「律子、あんたさっきお風呂の中でぼやーっとしてたけど、一体なに考えてたんだい?」
てゐばあが私に問いかける。
「……湖で恐竜と遊んでた」
「あんたバカだねぇ……、もういい年なんだからバカみたいな空想に浸るのはおやめ」
いい年って、おばあちゃん失礼だ。私はまだ18歳になったばっかりなのよ! そんないい年って、おばさんみたいじゃない。
「はぁーい」と、私は気が抜けた返事を返した。