年上王子様とのアリエナイ××①

寂しい気持ち


「あははは~!失敗したの?」


数週間後の二学期開始の日。


学校に着いてすぐに理恵ちゃんの所に行きすぐに数日前の事を話したあたしに
理恵ちゃんはただ笑っただけだった。


なんて失礼な友達なの!?


「失敗って言うのかな、こういうのって..」

「失敗でしょう?しかも傷付いたと思うよ~?あんなこと言われてさ」

「はぁ、そうだよね~」



でもだって仕方ないもん、理恵ちゃんがあんなこと言うから..


違う。


理恵ちゃんは何も悪くない。



「ちゃんと謝って早くチューの一つや二つしちゃいなよ」


ぐいぐいっとあたしの腕を引っ張りながら言う。


「あたしも早く仲直りしたいんだけど」


あの日からまた忙しくなった翔さんは、帰って来るのは朝方で、
それから数時間後にはまた家を出て行く。


だから完璧にすれ違っちゃって

会えないし話も出来ない。


「だから謝るにもどうにも出来ないんだよね」

「だったらさ?会社に行くとか?」



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