年上王子様とのアリエナイ××①
「柚子、柚子!」
あまりにも沢山聞こえてくる声に
瞼をゆっくり開いた。
誰?あたしの睡眠を邪魔したのは・・・
「か、かかかかけるさん!!」
驚くあたしに
「人の部屋で何してんの?」
ちょっと怒ったように翔さんが見下ろす。
どうしよう・・
「えーっとこれは・・その・・」
「君は人の部屋で寝るのが趣味なの?」
「そんなんじゃない!です!」
違う、あたしはただ
翔さんをもっと感じたくて・・
ってあれ?あたしなんでそんなこと想ったんだろ?
「それとも・・俺に何かされたくなった?」
ギシっとベッドに座り、あたしとの距離が一気に縮む。
と同時に激しくなる胸の鼓動。
ドキドキドキ
「柚子、答えて」