年上王子様とのアリエナイ××①


さすがに2時間のバドミントンは疲れて

「あー疲れた~」


しばらく体を動かしてなかったからか、
既に体のあちこちが悲鳴を上げている。

翔さんも相当疲れてるみたい。


「お昼にしましょうか」

「うん」



そう言うとシートにお弁当を広げた。

凝った料理、ってほどじゃあないけど

卵焼きにサラダ、ウィンナーに唐揚げ。そしておにぎり。


翔さんもあたしも相当お腹をすかせていたのか

二人とも無言のままお弁とを見事に平らげた。


「今日はありがとう」



お箸を置いて片づけながら、お礼を言うと

「なんで?」

不思議そうな顔であたしを見る。

「お休み取ってくれないかと思ったから」


< 137 / 327 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop