年上王子様とのアリエナイ××①
さすがに2時間のバドミントンは疲れて
「あー疲れた~」
しばらく体を動かしてなかったからか、
既に体のあちこちが悲鳴を上げている。
翔さんも相当疲れてるみたい。
「お昼にしましょうか」
「うん」
そう言うとシートにお弁当を広げた。
凝った料理、ってほどじゃあないけど
卵焼きにサラダ、ウィンナーに唐揚げ。そしておにぎり。
翔さんもあたしも相当お腹をすかせていたのか
二人とも無言のままお弁とを見事に平らげた。
「今日はありがとう」
お箸を置いて片づけながら、お礼を言うと
「なんで?」
不思議そうな顔であたしを見る。
「お休み取ってくれないかと思ったから」