年上王子様とのアリエナイ××①
「そりゃああたしは翔さんよりも子供で何もわかってないかもしれないですけど」
「じゃあ聞くけど。あなた社長の奥さんになるってどう言うことかわかる?」
社長の・・奥さん。
「北原グループは日本でも5本の指に入る企業よ。
もちろん外国の人との交流もあるわ。柚子さん、あなた英語喋れる?」
ぐさぐさくる篠崎さんの言葉。
悔しいけど、全部本当の事で。
あたしは何も言い返す資格なんてない。
「まったく。これだから・・」
はぁっとため息をつくと、篠崎さんの後ろから
・・あれ?あの人は・・
「篠崎言い過ぎです」
榊さんがやってきた。
「さ、榊さん!?」
まずいといいたげな顔をするとあたしを睨んでマンションを出て行ってしまった。
「大丈夫ですか、奥様」