年上王子様とのアリエナイ××①
暫くして理恵ちゃんが来て、二人で外に出た。
その間も
「何をあげるの、柚子?」
「それがまだ決まってなくて・・」
なんてそんな会話が弾む。
何が欲しいのかな。
どんなものがいいのかな。
やっぱりブランド物がいいのかな
なんて思っていると
「柚子!」
ちょうど、門の前で寄りかかっている祐くんが声をかけてきた。
「祐、くん」
正直に言うと、祐くんとは会いにくい。
あたしの気持ちはもう決まっていて。
ついこの前翔さんから気持ちを言ってもらったばかりだから。
あたしは祐くんのところにはいけないよ・・
「柚子、その人って」