年上王子様とのアリエナイ××①
「柚子、柚子」
うーん・・
「柚子、起きろってば」
ゆさゆさと揺らされながらゆっくりと瞼を開く。
この声は・・翔さんじゃない・・
じゃあこの声の主は一体..
はっと我に返ると。
目の前には祐くんがいて。
あれ?何であたし、こんなところで・・
「よかった。このまま起きないかと思ったよ」
そっか、あたし祐くんの看病をしてて、眠っちゃったんだっけ。
「ごめん、あたし寝ちゃって」
「本当だよ。ったく病人の俺よりぐっすり眠っちゃってさ」
「え、嘘!」
「本当」
「祐くん、熱は?」
「さっき寝たからスッキリしたし。さっきお粥食べて薬飲んだし、後は大丈夫!」
「そっか、よかった・・」
あれ?でもいつの間に
「柚子、俺ならもう大丈夫だから行けよ」