年上王子様とのアリエナイ××①
「ごめ、んね」
「ごめんはもういいよ」
きっとこの言葉を言ったら
祐くんとはもう二度と会えない気がする。
でも仕方ない。
あたしの決心はどうしたって変わることはないのだから。
「あたしの気持ちは絶対に変わらないよ」
「もう一回」
「あた、しの、気持ちは・・絶対に変わらない!」
もう二回目はちゃんと言葉にできているのかわからないけど。
でも歪んだ視界の中祐くんは切なそうに笑って
「ありがとう、柚子」
あたしを抱きしめた。