年上王子様とのアリエナイ××①


「理恵ちゃんと一緒だったの」


どうして君まで嘘をつくんだ?


俺が信じたいのは君の言葉なのに――――


もし本当の事を言ってくれたのなら


大人の対応が出来ていたのかもしれないのに。







あいつから電話があった時は本当に驚いて。

でも怒りがこみ上げて来たのと同時に

絶望感を感じた。


「今俺のところで寝てますから、でも心配しないでください」


大人の男として

冷静さを持たなければならない、なんてそんな考えはどこかにいっていた。


「今すぐ起こして。じゃないとただじゃおかないよ」


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