年上王子様とのアリエナイ××①
「支社長本日お渡した資料ですが..」
「あぁこの3ページめなんだが..」
時刻は夜中の3時過ぎ。
夜中にかかってきた電話も無視をすればいいのに
こうして出てしまう自分をおかしく感じる。
そこまでして俺は柚子の事を忘れたいのか?
そんな事..無理なくせに。
裏切られた
そう思ってたって
今だってこうして柚子が何処でなにをしているのか
本当は気になっている。
でも鍵を持ち玄関に向かっても
どうしても許せない強がりな俺が
その先を進むことを許さない。
俺はそうして生きてきたから。
「ところで翔様、柚子さまとは最近うまくいっておりますか?」