年上王子様とのアリエナイ××①


「誰かの為に命を落とすなんて馬鹿げてる。
それよりも生きて自分が出来ることを探した方がいい」


まっすぐ見つめるその瞳に

吸い込まれそうになる。


「生きて・・」

「そう。生きるんだよ」



そう言ってあたしの頭をくしゅくしゅっと撫でた。

真剣な顔に思わずどきっと胸が一瞬高鳴る。


「でもそんな方法高校生のあたしには」

「そんなの色々あるだろ?バイトをするのも一つの手だし。後は..」


「え?」

「いや、何でもない。とにかくもうバカな事はしない方がいいよ」


意地悪な人だと思ったら急に優しくなったり。

不思議な人。




「ありがとうございました」



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