年上王子様とのアリエナイ××①
紳士で男前で
誰がみても認める完璧な人が
たかが野菜ごときであーだこーだ言ってるのがおかしくて。
そしてきっとこんな姿
あたししか知らないんだろうなって思うと嬉しくなる。
「柚子今笑っただろ」
着替え終えた翔さんがあたしを睨んだ。
「全然。笑ってなんかないです!」
「嘘だね」
今度は翔さんが笑って近づく。
その距離に心臓が飛び跳ねそう。
「嘘、じゃない」
「だったら俺の目を見て言って」
そ、そんな至近距離でまっすぐなんてみれないよ。
日に日にドキドキする回数が増えて
気が付けばいつも翔さんのことを考えてるあたし。
「ほら柚子」