年上王子様とのアリエナイ××①
何度も頭の中で予習しながら体を丹念に洗って
お風呂からあがり、用意した可愛い部屋着に着替えて
ふわふわしたかわいいパーカーに、同じ色のショートパンツを着て。
それに緩めのアップに髪を結ぶ。
これを見て翔さんがなんて言うのかなんてわからないけれど。
でもやらないよりはまし。
ふうっと深呼吸をして翔さんの部屋に向かった。
翔さんの部屋に向かう途中も心臓がバクバクしていて、
さっきあったまったっていうのになんだか寒気がしてくる。
「可愛いじゃん」
とか言ってくれるかな。
「よしじゃあ今日は俺と寝ようか」
なんて言ってくれるのかな
想像するだけで顔がどんどん真っ赤になっていくのが分かる。
もしそうだったらいいなぁ
なんて事を思いながら勇気を出して
コンコン。
二回ノックをした。
「はい?」