年上王子様とのアリエナイ××①
どうして翔さんはあたしがドキドキするような事も平気で出来ちゃうんだろう?
「これじゃあちゃんと話せないよ向こうの部屋に..」
「やだ。このまま聞きたい」
甘えん坊・・ていうのかな?
普段は大人な人なのに。
翔さんのこういうところ、おかしくて笑っちゃう。
でもそういう翔さんも凄く好き。
「しょうがないなぁ~。あのね、祐君と」
そこまで話をすると
「柚子はあいつと会ってるの?」
急に怒った口調が聞こえてきた。
「へ?」
いきなり何を言ってるの?
「ちょ翔さん?」
「おかしいな、そういう報告は受けてないけど・・」
抱きしめられた手がゆっくり離れて首筋に移動する
「報告って、んっ..かけるさ..や」
「そのかわいい声で“祐君”を呼ぶわけ?」
「ちが、だから、んやぁ」
つーっと柔らなかなタッチで首筋から肩までをいったりきたり。
「あいつにもこうやって同じことされてるの?」