年上王子様とのアリエナイ××①


「あ、はい少しなら」

そう答えると今度はニヤッと笑い

「とにかく入って!」

と、ぐいぐい引っ張って部屋の中につれて行かれた。



「ちょっと、篠崎さ、話聞いてます?あたしは」

「はぁ?今更何を言ってんのよ!!だいたいねあんた達!!
見てて凄くイライラするのよ!!」



イライラって・・あぁそっかそりゃあそうだよね

だってこの人も翔さんの事が好きなんだろうし。



「とにかく冷蔵庫の中何でもいいから適当に使って作って!!」


あたしを離すとリビングの方に向かう篠崎さん。


「じゃあ冷蔵庫見ちゃいますよ~」


あたし..何やってるんだろう?

少しだけ情けなくなったけど


「ちょっと~~ワイン持ってきて~~~!」


なんだかいつもと違う篠崎さんに少し笑って

それからおつまみ作りに取り掛かった。




「で、あんたはさどうなわけ?あ、ワイン飲む?」


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