年上王子様とのアリエナイ××①
どんなに辛いことがあっても絶対に投げ出したりはしない。
「そうね夫婦、なんですものね」
クスっと小さく笑う智香子さんがなぜか寂しそうで
胸が締め付けられた。
「仕方ないなぁ!!とにかく!
パーティーの時はあたしも出来るだけ協力するから!
お願いだからおじいさまに迷惑だけはかけないでよね」
「パーティー?」
いきなりでてきた言葉につい聞き返してしまう。
「仕方ないから・・ほんとに仕方なくよ?だ、大体私はおじい様の味方で、
あんたなんか敵みたいなものなんだから!
それに夫婦同伴で、北原家に迷惑かけたくないし」
パーティーってなに?
夫婦同伴ってなに?
あたし、そんなのがあるなんて聞いてないよ?
知らないよ?
それともまだ秘密にしてるだけなのかな。
家に帰ったら教えてくれるのかな・・
ちゃんとあたしに話してくれるよね?
教えてくれるよね?
だってあたし達
夫婦でしょう?