年上王子様とのアリエナイ××①
昨日の事、言おうかどうしようか迷っていると
「何よ、何かいいことでもあったの?」
腕をツンツンっと突っつきながらニヤニヤした顔で聞いてくる。
「理恵ちゃんその顔気持ち悪いよ」
「だってあんただって変にニヤけてるし」
「ニヤケてなんかないもん!」
「うっそ~!絶対にニヤケてるね!で、何があったの?」
どうしよう。
自殺の事あれだけ反対されたのに、しそうになったって言ったら絶対に怒られるよね。
でもでも結果的にはこうして生きてるんだし。
怒られるのを覚悟で
「あ、あのね。実は...」
昨日起きた事一部始終を理恵ちゃんに話した。
「はぁ?何でアド聞かなかったの?」
絶対に一発目は怒られるって覚悟してたのに
理恵ちゃんが食いついてきたのは思ってもないところだった。
「それだけカッコいいなら聞きなよ~勿体ない~。
そしたら幾らでも口実作って会う事出来たのにさ~」
残念そうな声を上げる。
「理恵ちゃん..怒ってないの?」
恐る恐るそう聞いてみると
「怒ってるよ」
サラッと答えが返って来た。