年上王子様とのアリエナイ××①
甘い時間
「今日からここに泊まるから」
案内された場所はあたしでも知ってる超高級ホテル。
しかも・・
「すごい、ここが」
「そう、スイート」
わぁ~生まれて15年で初めてスイートに泊まるよ!
部屋に入ると大きなベッドがふたつ、
それからテレビを見れる広々とした部屋が広がっている。
窓際には海。
すごくロマンチック。
こんないいところに泊まれるなんて・・・
「すごい~」
感動して窓にへばりついているあたしに
「君が気に入ってくれて良かったよ」
後ろから声がしてふわりと抱きしめられた。
次第に暗くなっていく景色。
窓の向こうにはあたしを抱きしめる翔さんの姿が見える。
「あ、ありがと」
急にこの体制が恥ずかしくなってきて、窓から視線をそらしてしまう。
「なんでそらすの?」