年上王子様とのアリエナイ××①
だって恥ずかしいんだもん。
「ほら、見てごらん?」
くいっと顎をもたれてもう一度窓へと視線を移す。
「景色が暗くて、二人の顔がよく見える」
「う、うん」
「俺今どんな顔してる?」
耳元でささやく声がすごく色っぽくて優しくて
それだけでもうたっていられなくなる。
「ど、どんなって・・普通の顔してるけど」
緊張してうまく喋れない。
なのに
窓の外の景色の翔さんはいつもと同じ、余裕たっぷりの表情。
「やっぱり君はバカだな」
クスっと笑い、
「ひゃっ!」
耳元にキスを落とした。
最初は優しく、次第にどんどん深く口づけをされて
「ふっあ・・」
意識がもうろうとしてくる。
「気持ちよさそうだね、柚子」