年上王子様とのアリエナイ××①
くすっと笑うと今度はゆっくり肩筋をなでる
滑るように、
「そんな顔されたらたまらないな」
「翔さ、あたし、いやぁ」
「イヤって言ってる割にはすごく感じてるね」
「・・・はぁっ、あっ」
「柚子、ほら鏡でみてごらん?今どんな顔してる?」
「そんなこと言われて、いや」
「ゆっくり待つって言ったけど、俺の方が限界かな」
困ったような声が聞こえた来たのと同時だった
コンコン、
「翔さま?」
ドアのノックと榊さんの声。
「どうした?」
律儀に答えてあたしを引っ張ったままドアの方まで歩く。
よかった、もう終わりなんだ
そう思ったのに
え?なに?
ドアにあたしを押しつけると深く深く口づけをしてきた
「んっ・・はぁ・・」
息なりのキスで呼吸が吸えない
「はい、今宜しいでしょうか?」
「いいけど、少し待ってくれる?」
「はい」
そう答えてまた深くくちづけをしてくる。