年上王子様とのアリエナイ××①
あたしはそれに必死についていくことしかできない。
「柚子?声出すと榊に聞こえるよ」
耳元で小さく囁くと今度はあたしの耳をなめる。
くすぐったくて変な気分で
もうダメ、立ってられない、よ
「翔様?」
不思議に思ったのか榊さんがなんどもドアノブをがちゃがちゃしてくる
そのドア一枚向こうであたしがこんな事されてるなんて
「翔様!そろそろ宜しいですか?」
少し怒ったような声で榊さんがドアに向けて叫んでる。
「ったく仕方ないな」
翔さんはそういうとようやくあたしを解放してくれた。
た、助かったぁ
がちゃっとドアを開けて榊さんを通す。
あたしは寝室へと走った。