年上王子様とのアリエナイ××①
第六章 夫婦の幸せ
突き付けられた現実
いきなり渡されたその紙切れは
あたしにはとても重すぎて
どうすればいいのか分からないままテーブルの上に置きっぱなしになっている。
「君は翔にとっては邪魔な存在なんだ。だから、別れてくれるね?」
おじい様はそれだけ言うと
いなくなってしまっていて。
残ったあたしはドアを閉めてそれから寝室に向かった。
離婚...
おじい様はそれを望んでる。
あたしが翔さんに相応しくないから。
でも
翔さんは言ってくれた。
いつもあたしを選んでくれるって
傍にいてくれるって。
あたしから..離れたりしない..絶対に。
だから、大丈夫..大丈夫だよね?翔さん。
あたし達、
ずっと一緒にいられる..よね?