年上王子様とのアリエナイ××①


「柚子?」


この優しい声もそう。


いつのまにか大事になってしまった、翔さんの存在。


出会った時はそんな事ひとかけらも思ってなかった。


結婚してもうまくいくなんて思ってなかったもの。


「ふふっ」

小さく笑うあたしに

「なに?」

翔さんが耳元で聞いてくる。


「あのね、思い出したの、あたし達が初めて会った時のこと」

「あー何?柚子が泣きべそかいた時のこと?」

「ひっどーい!!!」

「あははは!」





< 258 / 327 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop