年上王子様とのアリエナイ××①
二人でベッドに横になりながらきつく抱きしめ合う。
心臓の音がすぐ近くで聞こえる。
「あの時はあたしのことどんな風に思った?」
「甘ったれの女の子」
「ひっど!」
「じゃあ君は俺の事どう想ってたわけ?」
「意地が悪くて、性格も悪くて」
「君の方が言い過ぎでしょ」
コツンと小さなげんこつが落ちる。
「いったい~~翔さんだってあの時めちゃくちゃな事言ってたじゃん!」
「あの時は必死だったんだよ。君を手に入れたくてね」
「え?」
驚いてパッと翔さんを見つめると
「さぁ今日はもう寝ようか」
翔さんがあたしを電気を消そうと手を伸ばす。
「翔さん!今の言葉」
「柚子、キスをしよう」