年上王子様とのアリエナイ××①
「逸らしましたね?」
「何が?ほらするの?しないの?」
「す、するけど」
「じゃあ瞳閉じて」
言われた通りにすると、翔さんがキスをしてきた。
甘くて
蕩けそうなキス。
いつまでもしていたいって思う。
唇だけじゃない。
全身で翔さんと繋がっていたいって思う。
翔さんもそう思ってるのかな?
ふと、さっきのおじい様の事が頭をよぎった。
唇が離れると
「もう寝ようか」
翔さんがもう一度手を伸ばす。
「ねぇ翔さん、あたし達、大丈夫だよね?絶対に絶対に大丈夫だよね?」