年上王子様とのアリエナイ××①
「なに、急に」
「あたし達、絶対に大丈夫だよね?」
「何が?」
「あたし達、何があっても絶対に絶対に大丈夫だよね?」
「柚子?」
翔さんがあたしの頬を掴んで、まっすぐ見つめる。
「柚子?」
「うん」
「世の中には“絶対”なんて言葉は存在しないと俺は思ってた」
「え?」
「でも..」
「俺は君とその“絶対”という言葉の存在を確認したいんだ」
「翔さん」
「二人で一緒に実現してくれるか?俺と..“絶対に大丈夫な未来”を」
「翔さん!」
呼ぶと同時にきつくきつく抱きしめる。