年上王子様とのアリエナイ××①


鋭かった瞳からぽとっと涙を一粒零した。


「翔さん..あたし..」


ここまで苦しめてたなんて..

あたし..なんてバカな奥さんなんだろう..


「柚子は平気なの?俺から離れても君は平気な顔をして生きていけるの?」


「ごめ、ごめんなさ..い」


「俺にはそんな事、もう出来ない」


そう言うと

きつくきつくあたしを抱きしめた。


「う..ん、うん..」



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