年上王子様とのアリエナイ××①
ぼそっと耳元で囁かれる。
「柚子、来い。俺と」
「だからあたしは!!」
口を開こうとした時だった
「翔様!」
入り口の方で榊さんが大きな声をあげて翔さんを呼んでる。
「榊...」
「お急ぎください、取引会社との約束が」
「待ってくれ柚子!」
「ちょっと放して!!翔さん!!」
男の人はぐいぐいとあたしを引っ張り
いつの間にか翔さんの姿は見えなくなってしまった。
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