年上王子様とのアリエナイ××①


「知らなくて当然っちゃあ当然だよな。この話は俺しか知らないし」



あたしから視線を窓へとそらしながら話を続ける西山さん。


「そんな・・じゃああたし達はもう」

「そう。お前があいつと会う日は来ないよ」


ずどんと重たいものが頭に降ってくるような痛みを覚える。

あたしが

翔さんと

もう会えない?







「タクシーを止めてください」

「は?」

「だから止めて!!」


< 300 / 327 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop