年上王子様とのアリエナイ××①
テーブルの上に綺麗に飾りもつけてみた。
並ぶ食器。
お揃いのお茶碗。
お揃いのお箸。
なかなか綺麗に盛り付けも出来たし。
後は帰って来るのを待つだけ。
「何時に帰って来るかな?」
時計の針を見つめながら、空いている席をじーっと見つめた。
でも何時間待っても北原さんが帰って来る気配はなくて。
今日はもう帰って来ないのかな?
仕方ない、明日こそは。
そう思って立ち上がり、夕飯を冷蔵庫に閉まって手紙を書く。
それをテーブルの上に置いて、部屋に向かった。
結局北原さんが帰って来たのは、夜中だった。