年上王子様とのアリエナイ××①

「君には君の生活があって、俺には俺の生活があるわけ。分かる?」

「分かります」

「だからそんな事しなくていいって言ってんの」

「でもあたし達」

「とにかくそういう事。じゃあ行ってくるから」


北原さんはそう言うと本当にさっさと家を出て行ってしまった。



「あたし..バカみたい」



ぽたぽたと零れる涙を必死に拭いながら


下げられた食器を洗いにキッチンに入った。








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