年上王子様とのアリエナイ××①
ピピ―!
駅員さんの吹いた笛を合図に電車がゆっくり前に進んだ。
行き先なんて決めてないけど。
なんだか少しわくわくする。
さっきまではショックで泣いてたのに。
今はただ窓の外の景色が気持ちを穏やかにしてくれる。
田圃が広がる景色。
これから夏に向かう今の季節はどの田圃も緑色で広がっている。
その後ろには立派に立つ木々たち。
少し離れただけでもう大自然が広がっている。
そんな景色を堪能していた時だった
「君は未成年だね?」