年上王子様とのアリエナイ××①
イジワル。
知ってるくせに。
あたしがどう思ってるなんて分かってるくせに。
「北原さん..」
「翔だって教えただろ?」
そこにはあの時とは違う、優しい翔さん。
「とにかく入ろう」
こくんと頷いて言われるままお店に入った。
恥ずかしい..制服で。
もっとオシャレしたかったな..
お店に入ると背の高いウェイターさんに案内されて
通された席は海の見える窓際の席。
ゆっくりと椅子に座ってる間に次から次へと注文をとっていく翔さん。
「何ぼーっとしてんの?」