年上王子様とのアリエナイ××①
「え?」
「離れて思ったんだ、確かに俺がした事は大人げなかったってね」
「翔さん..」
そんな事..今更言われたってあたし
「食事の件も..ごめん」
深々と頭を下げた。
「どうして?そんな素直に謝ってくれるの?」
あたしの質問にゆっくり頭を上げた翔さんが
優しい瞳であたしを見つめながら、
「仲直りしたいんだ。そして祝いたい」
「え..祝いって?」
「今日は柚子の誕生日だろ?」
そうだ..今日は
あたしの16回目の誕生日だ..
すっかり忘れてた..
「覚えててくれたんだ」
「当たり前だろ?俺の奥さんになる人なんだから」