年上王子様とのアリエナイ××①
「翔様は幼い時から野菜がダメでして..何度食べさそうとしても言う事を聞いてくれず」
じゃあじゃあ
「あたしの料理がイヤな訳じゃ」
「そんな事..俺が思うわけないだろ?..寧ろ嬉しかったし」
そっか
なんだ..
「ぷっ」
そう思ったら
「あははははは!!」
おかしくなって笑ってしまう。
バカみたい、そんな事であたし..
「そんなおかしい事?」
ムスッとした顔であたしを睨む翔さん。
「だってだって、あははは!子供みたい!じゃあもしかして最初にお互い干渉しないっていうルールを作ったのは」
あたしの言葉にすかさず入って来たのはまたもや榊さん。
「翔様は言いたくなかったんですよ、奥様に嫌いなものがあるなんて、ね」
榊さんの言葉にどんどん顔を赤くさせる翔さん。
しまいには
「榊..もう下がれ」
そう言って無理矢理榊さんを下がらせた。