彼岸花 パート2
数時間たって気づくと、車に縛り付けられていた。

「何これどういうこと?」「今にわかる」

「どういうこと?」

「覚えてないの何にも」「俺の兄貴はお前に殺されたんだ」

「どういうこと」

「忘れたとはいわせない」「自殺させたんだろ俺の兄貴を」

「えっ?」「(まったく思い出せなかった)

13年前、お前がまだ女子大生だったころ、純粋な兄貴をもてあそんで捨てた

そして、それが原因で自殺した。

「えつ」(一瞬息を呑んだが鮮明に思い出した)

「どうやら思い出したようだな」「はじめから復習のつもりで近づいたんだお前に」

「ここまでくるのに13年かかった

「お前の居場所を突き止めてパーテイにもぐりこんだ」「顔を整形までして」「ひきつけた」「どれだけ俺が苦しんだかわかるか」

「ごめんなさい、ごめんなさい」「もてあそんだなんて」「ただ、ボーイフレンドの一人だったのよ」「許すものか」

次の瞬間縛り付けられていた縄は解かれた
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