姫!!そこはよしとしましょう
02
見慣れたアスファルトはそこにはなく、
土色、まさに土の道が前にあった。
「どゆこと」
左右には古風な店たち。
それから…ちょんまげ?!
「…映画の撮影?」
ありもしないことも考えたが、
とりあえず正門に戻ればなんとかなる
と自分を落ちつかせ、後ろを振り返った。
「…!!…やっぱり」
薄々感付いてはいたものの、
やはり現実に直面するとなると
勇気と覚悟がいるものである。
振り返った先には門はなく、
ただ大きな橋がかかっていた。